介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は通信学習のみで取れる?

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介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)は介護の専門的な知識やスキルが身に付けられ、介護福祉士国家試験の受験要件にもなる資格です。介護の仕事を続けていきたい方や将来的に介護福祉士を目指したい方なら早めに取っておきたいですよね。

しかし、仕事や家事育児と実務者研修取得を両立できるか不安に思う方もいるでしょう。忙しいためなるべくスクールに通学せず資格を取得したいと考える方も多いのではないでしょうか。

実務者研修は通学せず、通信学習のみで取れるのかを次から詳しく見ていきましょう。

実務者研修は通信学習のみで取れる?

結論からお伝えすると、実務者研修は通信学習のみで取得することはできません。実務者研修の450時間のカリキュラムはほぼ通信学習で学べますが、「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の科目は通学(スクーリング)が必要になるからです。そのため実務者研修は独学で資格取得することはできません。
ここでポイントなのは、全カリキュラムに対して通学しないといけないわけではないということ。一部通学をすれば他は通信学習のみで修了することが可能なのです。


実務者研修のカリキュラムと難易度は?

実務者研修はほぼすべての受講科目を通信学習で学ぶことができますが、通信で学べる総時間数はどれくらいなのでしょうか。保有している資格によって受講科目の免除があるため、保有資格ごとのカリキュラムとスクーリングで学ぶ内容について説明します。

保有資格ごとのカリキュラム内容(通信・通学)

以下は学習形態を通信と通学に分けた、保有資格ごとの実務者研修の全カリキュラムです。実務者研修のカリキュラムの基本的な構成は国により定められており、 どの都道府県でもほぼ同じ内容で、合計学習時間は450時間です。
【通信学習】

科目名称時間初任者研修ヘルパー1級ヘルパー2級ヘルパー3級介護職員基礎研修
人間の尊重と自立5-----
社会の理解Ⅰ5-----
社会の理解Ⅱ30--
介護の基本Ⅰ10----
介護の基本Ⅱ20---
コミュニケーション技術20--
生活支援技術Ⅰ20-----
生活支援技術Ⅱ30----
介護過程Ⅰ20----
介護過程Ⅱ25--
発達と老化の理解Ⅰ10--
発達と老化の理解Ⅱ20--
認知症の理解Ⅰ10---
認知症の理解Ⅱ20--
障害の理解Ⅰ10---
障害の理解Ⅱ20--
こころとからだのしくみⅠ20----
こころとからだのしくみⅡ60--
医療的ケア50
通信可能上限時間4052755027537550

【通学学習】

科目名称時間初任者研修ヘルパー1級ヘルパー2級ヘルパー3級介護職員基礎研修
介護過程Ⅲ(スクーリング)45-
医療的ケア(講義・スクーリング)12~16
通学時間57~6157~6157~6157~6157~6112~16

引用元:厚生労働省「実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について」

初任者研修もしくはホームヘルパー2級修了者であれば275時間、ホームヘルパー3級修了者であれば375時間、ホームヘルパー1級もしくは介護職員基礎研修修了者であれば50時間を通信学習で学べます。
また、通学が必須となる受講科目は以下の2科目です。

・介護過程Ⅲ……45時間
・医療的ケア(講義・演習)……12~16時間程度(時間数はスクールによって異なります)

上記2科目で最高61時間程度、日数にすると6~10日ほどスクールに通う必要があります。介護職員基礎研修を修了している方は医療的ケアのみの受講となるため、さらに短い時間と日数で実務者研修を取得できます。

スクーリングではどんなことを学ぶの?

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実務者研修でスクーリングが必要な「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の科目では、主に以下のことを学びます。

介護過程Ⅲ

介護過程Ⅲでは、研修の中で習得した知識や技術を実務で活用していく過程を学びます。介護過程Ⅲの演習内容は以下の通りです。

  • 利用者の心身の状態のアセスメント(評価や分析)
  • 介護計画の立案、実施、モニタリング、計画の見直し、修正、他職種との連携

以上の内容を実際の介護現場で役立てるよう、グループワークやロールプレイングを通して身につけます。

医療的ケア

医療的ケアでは自宅学習で学んだ後、スクーリングで実技演習を行います。医療的ケアの演習内容は以下の通りです。

  • 口腔内の喀痰吸引
  • 鼻腔内の喀痰吸引
  • 気管カニューレ内の喀痰吸引
  • 胃ろうまたは腸ろうへの経管栄養
  • 経鼻経管栄養
  • 救急蘇生法

医療的ケアを実施するにあたり、シミュレーター等を使用した痰の吸引や栄養剤の投与を行います。しかし、実務者研修を修了しただけでは医療的ケアを行うことはできません。介護現場で実際に医療的ケアを行うには「喀痰吸引等研修」を受ける必要があります。

このように将来的に介護職として長く働く場合や介護福祉士を目指す場合、安全な身体介護を行えるようになることが重要です。実技演習では講師の方から正しいやり方を教えてもらえるため、仕事で大いに役立てることができるでしょう。仕事や家事育児で忙しい方は通信学習のみで実務者研修を取得したいと思いますが、安全な介護方法を身に着けるためにも通学(スクーリング)はとても大切なのです。

実務者研修の難易度は?

実務者研修は受講時間も多く、専門的な介護技術を学ぶため難易度が高いのではと不安に思った方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、実務者研修の難易度はそれほど高くありません。実務者研修の修了試験の実施は義務化されていませんが、スクールによっては修了試験を行う場合があります。修了試験は落とすためのものではなく、学んだ内容が身についているか確認する意味で実施されるため、きちんと講義を受けていればほぼ100%合格できます。万が一試験に落ちてしまっても、合格するまで何度でも再試験を受けられるスクールが多いのでご安心ください。
実務者研修を取得できなかった方の中には、難易度が高くて取得できなかった方よりも研修時間が長くて受講を途中であきらめてしまった方の方が多いようです。受講を途中であきらめてしまわないよう、事前にしっかり自宅学習の計画を立て、根気強く進めていくことが大切です。


実務者研修を通信講座で取得するメリット、デメリットは?

実務者研修を通信講座で受講する場合のメリット、デメリットを詳しく紹介します。

メリット.自分のペースで学習できる!

実務者研修を通信講座で取得する最大のメリットは「自分のペースで学習できる」ことでしょう。毎回決まった時間に通学し講義を受ける通学講座に比べ、日々の生活のスキマ時間や土日休みに一気に勉強するなど、ご自身の都合の良い時間に学習を進めることができます。そのため、働きながらや家事・育児をしながら実務者研修を取得する方はとても多いです。

デメリット.自分で学習管理をしなければいけない

通信講座は自分のペースで学習できるメリットがある反面、デメリットは「自分で学習管理をしなければいけない」ことです。学習管理と学習を継続する強い意志が必要になるため、自分でスケジュールを組むのが苦手な方は通学講座での取得を視野に入れても良いかもしれません。スムーズに実務者研修を取得するためにも、受講前から学習スケジュールを立てておくこと、ご自分のライフスタイルに合ったコースを選ぶことが重要です。

現在無資格の方は初任者研修から取得するのがおすすめ!

現在「資格を持っていない+介護未経験」の方はまずは初任者研修から取得するのをおすすめします。なぜなら、初任者研修を修了していれば「実務者研修の450時間のカリキュラム中130時間と受講料の一部が免除される」からです。
実務者研修は450時間のカリキュラムとなっているため、無資格で取得する場合は最大6ヶ月ほどかかりますが、既に初任者研修を取得している方は約4ヶ月ほどで実務者研修を修了できます。モチベーション維持ができるか心配な方、基礎から介護を学びたい方は初任者研修から取得されてはいかがでしょうか。

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通信講座を選ぶ際の注意点は?

実務者研修を通信講座で受講する場合のメリット、デメリットを説明しました。それでは、通信講座を選ぶ際の注意点についてもお伝えします。

通いやすい場所にあるスクールを選ぶ

実務者研修の「介護課程Ⅲ」「医療的ケア(演習)」は通学での受講が必須のため、スクール選びの際には家や職場から近いスクールであることが重要です。自宅や仕事場から一定期間、無理なく通い続けられるかどうかも選択の基準に取り入れましょう。

自分に合ったスケジュールのコースを選択する

働きながらや子育てをしながら資格取得を目指す場合、土日コースや平日夜間のコースを開講しているかを確認しておくことが必要です。現在休職中の方で平日をフルに使える場合は、短期間で資格取得ができるコースを選ぶのもよいでしょう。

自宅学習の時間を確保する

通信講座はご自身で学習を進めていかなくてはいけないため、事前に学習計画を立てることが重要です。定期的にレポート提出のあるスクールも多いため、ご自身がどれくらい勉強時間を確保できそうなのか事前に把握し、コースを選ぶようにしましょう。

サポート内容を事前に確認しておく

分からない点を講師にいつでも質問できたり、実技演習を欠席しなくてはいけなくなった時に無料で振替受講ができたりなどのサポート体制を取っているスクールは多いです。しかし、サポート内容はスクールによって異なるため、どのようなサポートをしてもらえるのか事前に確認するようにしましょう。

シカトルではどんな講座を扱っているの?

実務者研修通信講座を選ぶ際の注意点をお伝えしましたが、スムーズに資格取得するためにも自分に合ったサポートをしてくれるスクールを選ぶことが重要です。しかし、一つひとつスクールの情報を確認したり、HPや電話で直接問い合わせたりするのは大変ですよね。
資料請求サイト『シカトル』では、

・土日コースや夜間コース、短期コースを持つスクール
・分からない点はいつでも講師に質問できるスクール
・無料で振替受講が受けられるスクール

などを取り扱っています。
お住まいの地域のスクール資料を一括で無料請求できるため、それぞれのスクールの特徴を比較してご自身に合ったスクールを選びましょう!


実務者研修は通信学習のみで取れる?まとめ

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実務者研修通信講座のカリキュラムや通信講座で取得するメリット・デメリット、注意点について詳しく説明しました。実務者研修は「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の科目でスクーリングが必要になるため、通信学習のみでは取得できません。通信講座のメリットは主に自分のペースで学習できることですが、学習スケジュールを立てるのが苦手な方にはデメリットにもなりえます。また、無理なく資格取得するにはスクール選びもとても重要になります。講義をやむをえず欠席する場合に振替受講ができるか、分からない点はすぐに講師に聞くことができるかなど、サポート体制が充実しているスクールを選びましょう

介護福祉士実務者研修に興味がある方は、まずはお近くのスクールの資料請求をして自分に合った講座を探しましょう!

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