介護職員初任者研修

【2025年最新】働きながら取得できる介護の資格は?メリットや気を付けるポイント

監修者シカトル編集部
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「働きながら取れる介護の資格ってあるの?」「そもそも介護の資格って働きながらでも取れるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。働きながら介護の資格を取るには「通信・通学併用講座を選ぶ」「週1回通学コースに通う」ことが重要です。仕事の合間時間に勉強を進め、休日にスクールに通えば、働きながらでも無理なく資格が取れます。

この記事では、働きながら取りやすい介護資格の種類、働きながら取るメリット、気を付けるポイントなどについて詳しく説明するので、ぜひ最後まで読んでいってください。

働きながら取りやすい介護の資格をご紹介!

介護資格のステップアップ図

働きながらでも取りやすい介護の資格には以下の3つがあります。

・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士

それぞれの資格の概要や取得方法、受講要件、費用について詳しく説明します。

介護職員初任者研修

通信・通学併用講座があり、週1回通学のコースを選べば働きながらや子育てしながらでも資格取得が可能です。

【概要】
介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は介護の入門的資格で、受講することで介護の基礎知識や技術が身につき、基本的な介護業務が行えるようになります。厚生労働省が定める介護職のステップアップモデルのスタート資格でもあるため、介護職未経験の方や介護業界でキャリアアップしたい方は最初に取ることをおすすめします。
また、訪問介護事業所で働く場合は初任者研修以上の資格取得が必須です。資格手当も初任者研修以上の資格がなければ付かないことが多いため、介護職としての採用で有利になることや給料がアップすることを目指している場合は早めに取っておくと良いでしょう。
介護職として働いている方だけでなく、家族介護を目的に初任者研修を取る方も多くいます。

【取得方法】
資格スクールで全130時間のカリキュラム(通信学習の上限40.5時間)を受講した後に修了試験(筆記試験)を受け、合格することで資格が得られます。修了試験の難易度は高くないため、真面目に講義を受けていればほぼ100%合格できます。
受講期間は、スクールに週3回以上通学する場合は約1ヶ月、週1回通学する場合は約3~4ヶ月です。

【受講要件】
特にありません。
無資格・介護未経験の方でも受講できます。年齢や国籍などの条件もありません。(スクールによっては「16歳以上」の年齢制限がある場合があります。)

【受講費用】
約5万円~8万円

初任者研修のカリキュラムや取得メリットなどを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)とは?資格の取得方法やメリット、講座の選び方

介護福祉士実務者研修

通信・通学併用講座があり、週1回通学のコースを選べば働きながらや子育てしながらでも資格取得が可能です。

【概要】
介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)は初任者研修の上位資格であり、受講することで介護の知識やたんの吸引、経管栄養などの専門的な技術が身につきます。
実務者研修は介護福祉士国家試験の実務経験ルートの受験要件だったり、サービス提供責任者(サ責)の任用要件だったりするため、介護職としてキャリアアップする上では欠かせない資格です。実務者研修も初任者研修と同様に無資格・介護未経験で取れる資格ですが、初任者研修を受講済みであることを前提に講義が進みます。現在無資格の方は初任者研修を取った後に実務者研修を受講することをおすすめします。

【取得方法】
資格スクールで全450時間のカリキュラムを修了することで資格を得られます。修了試験などの実施は義務づけられていませんが、スクールによっては修了試験を実施する場合があります。
また、通信・通学併用講座(通信学習の上限405時間)があるため、働きながらや子育てしながらでも資格取得が可能です。他にも初任者研修などの他資格の修了者は、実務者研修の一部科目と費用が免除されます。
受講期間は保有資格によって異なりますが、約1ヶ月~6ヶ月です。

【受講要件】
特にありません。
無資格・介護未経験の方でも受講できます。年齢や国籍などの条件もありません。(スクールによっては「16歳以上」の年齢制限がある場合があります。)

【受講費用】
約2万円~15万円
※保有資格によって受講料金が異なります。

実務者研修のカリキュラムや取得メリット、免除科目や費用などについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
介護福祉士実務者研修とは?資格の取得方法やメリット、講座の選び方

介護福祉士

介護福祉士国家試験(筆記試験)の勉強は仕事や家事育児の合間の時間に行えるため、働きながらや子育てしながらでも資格取得が可能です。

【概要】
介護福祉士は介護資格の中で唯一の国家資格で、国家試験に合格した者のみが名乗れる、名称独占資格と呼ばれる資格の一種です。介護福祉士の業務には一般的な身体介護や医療的ケアだけでなく、利用者のご家族や現場で働く介護職員に対しての指導やアドバイスをすることも含まれます。そのため、介護福祉士は介護のエキスパートとして職場でリーダーなどの重要な役割を担うことが多いです。
介護福祉士になるには年に1回実施される国家試験に合格する必要があり、実務経験ルートでの受験要件は「実務経験3年以上+実務者研修修了」です。介護福祉士になるには高度な知識や技術が必要ですが、一度取得すれば全国どこでも通用する資格と言えます。

【取得方法】
介護福祉士国家試験を受け、合格することで取得できます。
独学で試験に臨む方もいますが、より確実に試験に合格したい場合は各資格スクールで開講している「介護福祉士受験対策講座」の受講がおすすめです。介護福祉士受験対策講座には様々な種類があり、eラーニングで受講できる講座や模擬試験に挑戦できる講座などがあるため、働きながら・子育てしながらでも受講が可能です。

【受講要件】
介護福祉士国家試験を受けるには以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
・実務者研修修了 + 実務経験3年以上
もしくは
・養成施設、福祉系高校卒業 など

【受験費用】
18,380円

介護福祉士の受験要件や試験内容、対策講座などについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
介護福祉士とは?受験資格や試験、取り方をご紹介

介護の資格には他にも多くの種類があります。他の介護資格について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
介護の資格一覧まとめ!資格取得のメリットや種類について

働きながら介護資格を取得するメリットは?

前述した3つの介護資格は、事業所によって異なりますが、取得することで資格手当がついて給料がアップするなどのメリットがあります。ここでは、働きながら介護資格を取得するメリットについて、「現職で働きながら取る場合」と「新しい職場で働きながら取る場合」に分けて紹介します。

現職で働きながら取る場合

転職前に、現職で働きながら介護資格を取る場合の取得メリットは「採用で有利になりやすい」ことと「リスクを抑えられる」ことです。

採用で有利になりやすい

介護職の需要が高まっている昨今では、介護の資格を保有していることで即戦力とみなされます。そのため、無資格者に比べて採用で有利になったり、ご自身の希望条件を満たす事業所に就職できたりする可能性が高まります。
以下の表は、初任者研修以上の資格保有が必須の求人数と保有資格なしで応募できる求人数のデータです。

保有資格応募可能求人
初任者研修以上50,354件
保有資格なし23,979件

引用元:求人サイト『カイゴジョブ』に掲載のある求人数から作成 ※2024年5月現在

初任者研修以上の資格保有必須の求人数は保有資格なしで応募できる求人数の約2倍です。正社員などの応募条件で資格保有が必須の事業所も多いため、より良い条件で就職したい方は就職前に資格を取っておくと良いでしょう。

リスクを抑えられる

介護未経験の方が介護業界に転職する際、気になることの一つに「介護の仕事が自分に合うかどうか」があると思います。前職を退職してしまってからでは、介護の仕事が自分に合っていなかった場合に後悔してしまうかもしれません。そのため、介護未経験の方が介護業界へ就職したい場合は、今の仕事を続けながら介護資格を取得することで転職のリスクを抑えられるでしょう。

新しい職場で働きながら取る場合

転職後に、介護事業所で働きながら介護資格を取る場合の取得メリットは「資格取得支援制度を利用できる可能性がある」ことと「効率的にキャリアアップできる」ことです。

資格取得支援制度を利用できる可能性がある

介護事業所によっては、福利厚生として介護資格の受講費用を負担してくれる場合があります。転職前に介護資格を取る時間がなかった方は、「資格取得支援制度あり」の事業所を選ぶとお得に介護資格が取れるでしょう。介護資格の取得に集中できるよう、仕事のシフトを調整してくれたりと、職場全体が資格取得を応援してくれることもあるようです。
しかし、すべての事業所が資格取得支援を行っているわけではないことと、負担する費用額や取れる資格は事業所によって異なるため注意が必要です。

効率的にキャリアアップできる

資格を取りながら介護の実務経験が積めることも、転職後に資格を取るメリットの一つです。例えば介護福祉士の場合、受験要件は「実務経験3年以上+実務者研修修了」です。介護の実務経験を積みながら実務者研修などの資格取得するのは、効率の良いキャリアアップ方法だと言えます。また、介護職として働きながら資格を取ることで、実際の介護業務と研修で学んだ内容が結びつきやすく、業務への理解がより深まるのではないでしょうか。

以上のように、転職前と転職後ではそれぞれ資格を取得するメリットは異なります。どちらがご自身に合っているか考えた上で介護資格を取りましょう。
働きながら初任者研修、実務者研修を取るメリットやタイミングについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
介護職員初任者研修は働きながら取れる?無料の取得方法もご紹介!

実務者研修は働きながら受講できる?

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初めに取る介護資格としておすすめなのが初任者研修です。初任者研修を受講すると基本的な介護技術や知識が身につけられ、就職や転職での採用で有利になったり事業所によっては資格手当が付いたりする場合があります。また、介護職のキャリアパスのスタート資格のため、早めに取ることで今後のキャリアアップにも役立ちます。
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初任者研修について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)とは?資格の取得方法やメリット、講座の選び方

働きながら介護資格を取得する際に気を付けるポイントは?

働きながら介護資格を取得する際に注意する点やスクール選びのポイントについて紹介します。

資格の難易度が自分に合っているか

働きながら取りやすい介護資格として初任者研修、実務者研修、介護福祉士を紹介しましたが、それぞれ資格の難易度は異なります。介護福祉士は「実務者研修の修了+介護の実務経験3年以上」がないと国家試験は受けられないですし、実務者研修は初任者研修を受講済みであることを前提に授業が進みます。そのため、働きながら資格取得を考えている方や介護未経験の方がいきなり難易度の高い資格を取ろうとすると、途中で挫折してしまう可能性があります。最初は難易度の低い初任者研修を受講することをおすすめします

スクールは通いやすい場所にあるか

介護資格を取る場合、通信講座を選んだとしても一定期間通学が必要なことが多いです。例えば、初任者研修は15日程度、実務者研修は7日~8日程度通学が必要です。スクールを選ぶ際は、自宅や仕事場から一定期間無理なく通い続けられるかどうかも選択の基準に取り入れましょう。電車通学の場合はスクールが駅から近いか、車通学の場合は駐車場があるかなども事前に確認しておくと良いでしょう。

スケジュールに合った講座・コースがあるか

働きながら介護資格を取る場合、週に何日通学するか、どの曜日に通学するかはとても重要ですよね。スクールによっては夜間開講コースや土日開講コースがあります。初任者研修の場合、コースごとの取得期間の目安は以下の通りです。

・夜間コース(週1回通学):約4~5ヶ月
・土日コース(週1~2回通学):約2~3ヶ月

仕事終わりや休日にスクールに通学し、他の時間は自宅学習を進めることで働きながら資格取得することができるでしょう。

スクールのサポート制度は手厚いか

スクールでは、受講生が快適に授業が受けられるよう様々なサポート制度を取り入れています。サポートの内容はスクールによって異なりますが、制度の一例は以下の通りです。

・無料の振替制度
・復習講義や講師に質問できる制度
・介護現場での実習体験や見学
・無料の就業サポート など

働きながら介護資格を取る場合、急に仕事の予定が入ったり、体調不良になったりして、どうしても授業を休まなくてはいけないことがあるかもしれません。また、仕事が忙しくて転職活動が思うように進まないことがあるかもしれません。そのような時にスクールの「振替制度」や「就業サポート」などが受けられると心強いですよね。

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多くのスクールでは、自社が運営する介護事業所に勤務すること、もしくは自社が紹介する介護事業所に勤務することを条件に、受講料無料で介護資格の講座が受講できる「就業割引キャンペーン」を行っていることをご存知でしょうか。対象の介護資格は初任者研修または実務者研修が多く、一定の条件を満たせば無料で資格が取れる上に介護業界への就業もサポートしてもらえるお得なキャンペーンです。
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働きながら取得できる介護の資格は?メリットや気を付けるポイントまとめ

緑色の服を着た女性介護士.jpg

働きながら取れる介護資格の種類や概要、働きながら取るメリットなどをご紹介しました。
通信・通学併用講座を選び、週1回通学のコースにすることで、働きながらでも無理なく資格取得ができます。資格取得のタイミングは「現職で働きながら」または「転職後に働きながら」の2通りがあり、それぞれメリットは異なります。また、働きながらスムーズに資格取得するには、難易度が低い初任者研修を選び、サポート制度などが充実しているスクールに通いましょう。
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介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)とは?資格の取得方法やメリット、講座の選び方

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