福祉用具専門相談員

介護が必要な高齢者や障がい者に、車椅子、介護用ベッド、ポータブルトイレなどの福祉用具の選び方や使い方についてアドバイスをする専門職です。

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<h2>実務者研修の保有資格ごとの免除時間と免除科目はなに？</h2>
<p>保有資格がない場合の実務者研修の<strong>受講時間は450時間</strong>、<strong>受講期間は約6ヶ月</strong>です。既に介護職員初任者研修（以下、初任者研修）、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、ホームヘルパー3級、介護職員基礎研修を保有している方は実務者研修の受講科目が一部免除されます。それぞれの保有資格の免除時間と受講期間は以下の通りです。</p>
<p><strong>保有資格ごとの免除時間と受講時間の目安</strong></p>
<table class="table table-bordered">
  <thead>
    <tr>
      <th>保有資格</th>
      <th>免除時間</th>
      <th>受講時間</th>
      <th>受講期間の目安</th>
    </tr>
  </thead>
  <tbody>
    <tr>
      <th>なし</th>
      <td>0時間</td>
      <td>450時間</td>
      <td>6ヶ月</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>初任者研修</th>
      <td>-130時間</td>
      <td>320時間</td>
      <td>4ヶ月</td>
    </tr>
 <tr>
      <th>ヘルパー1級</th>
      <td>-355時間</td>
      <td>95時間</td>
      <td>2ヶ月</td>
    </tr> 
<tr>
      <th>ヘルパー2級</th>
      <td>-130時間</td>
      <td>320時間</td>
      <td>4ヶ月</td>
    </tr>
 <tr>
      <th>ヘルパー3級</th>
      <td>-30時間</td>
      <td>420時間</td>
      <td>5ヶ月</td>
    </tr>
<tr>
      <th>介護職員基礎研修</th>
      <td>-400時間</td>
      <td>50時間</td>
      <td>1ヶ月</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<p>ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、介護職員基礎研修は現在廃止されていますが、過去に取得した方は実務者研修の受講時間が一部免除になるのでご安心ください。<br>
また、実務者研修のカリキュラムも保有資格ごとに一部免除されます。実務者研修の保有資格ごとのカリキュラム内容は以下の通りです。</p>
<p><strong>保有資格ごとのカリキュラム</strong></p>
<div class="table-responsive">
  <table class="table table-bordered">
    <thead>
      <tr>
        <th>科目名称</th>
        <th>時間</th>
        <th>初任者研修</th>
        <th>ヘルパー1級</th>
        <th>ヘルパー2級</th>
        <th>ヘルパー3級</th>
        <th>介護職員基礎研修</th>
      </tr>
    </thead>
    <tbody>
      <tr>
        <td>人間の尊重と自立</td>
        <td>5</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>社会の理解Ⅰ</td>
        <td>5</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>社会の理解Ⅱ</td>
        <td>30</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
        <td>〇</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>介護の基本Ⅰ</td>
        <td>10</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>介護の基本Ⅱ</td>
        <td>20</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
      </tr>
<tr>
    <td>コミュニケーション技術</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>生活支援技術Ⅰ</td>
    <td>20</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>生活支援技術Ⅱ</td>
    <td>30</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>介護過程Ⅰ</td>
    <td>20</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>介護過程Ⅱ</td>
    <td>25</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>介護過程Ⅲ(スクーリング)</td>
    <td>45</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>発達と老化の理解Ⅰ</td>
    <td>10</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>発達と老化の理解Ⅱ</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
<tr>
    <td>認知症の理解Ⅰ</td>
    <td>10</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>認知症の理解Ⅱ</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>障害の理解Ⅰ</td>
    <td>10</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>障害の理解Ⅱ</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>こころとからだのしくみⅠ</td>
    <td>20</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>こころとからだのしくみⅡ</td>
    <td>60</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>医療的ケア(講義・スクーリング)</td>
    <td>50※</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
  </tr>
<tr>
        <td>合計時間</td>
        <td>450</td>
        <td>320</td>
        <td>95</td>
        <td>320</td>
        <td>420</td>
        <td>50</td>
      </tr>
    </tbody>
  </table>
</div>
※医療的ケアは講義50時間とは別に実技演習を修了する必要があります。
<p>引用元：<a href="https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/shokan/kankeihourei/documents/jitsumusya_guideline_20180406.pdf">厚生労働省「実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について」</a></p>
<h2>実務者研修の保有資格ごとの免除費用はどれくらい？</h2>
<p>保有資格によって実務者研修のカリキュラムが一部免除になるため、その分受講費用も一部免除となります。無資格で実務者研修を取得する場合の費用相場は<strong>12万円～15万円程</strong>ですが、保有資格やスクールによって免除される金額は異なります。以下に保有資格ごとの大体の受講料金の目安をまとめたので参考にしてください。</p>
<table class="table table-bordered">
  <thead>
    <tr>
      <th>保有資格</th>
      <th>受講料金</th>
    </tr>
  </thead>
  <tbody>
<tr>
      <th>なし</th>
      <td>12～15万円</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>初任者研修</th>
      <td>9～12万円</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>ヘルパー1級</th>
      <td>4～6万円</td>
    </tr>
 <tr>
      <th>ヘルパー2級</th>
      <td>9～12万円</td>
    </tr> 
<tr>
      <th>ヘルパー3級</th>
      <td>10～13万円</td>
    </tr>
 <tr>
      <th>介護職員基礎研修</th>
      <td>2～3万円</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<p>また、スクールごとに行っている各種キャンペーンや就業割引を利用する、ハローワークなどを利用することで実務者研修の<strong>受講費用を抑えられる</strong>場合もあります。安く実務者研修を取る詳しい方法が知りたい方は以下の記事を参考にしてください。</p>
<p><a href="https://www.i.sikatoru.com/jitsumusha">介護福祉士実務者研修（旧ホームヘルパー1級）とは？費用や期間、メリット、講座の選び方</a></p>
<h2>実務者研修の費用が免除になる制度2つをご紹介！</h2>
<p>実務者研修を受講する際、他の資格を持っていると一部科目や受講費用が免除されることが分かっていただけたかと思います。受講費用については実務者研修以外の保有資格がない方でも利用できる制度がいくつかあります。ここでは、各都道府県の社会福祉協議会が実施している「<strong>受講資金貸付制度</strong>」と、民間スクールが行っている「<strong>就業割引</strong>」について紹介します。</p>
<h3>各都道府県の社会福祉協議会が実施する「受講資金貸付制度」</h3>
<p>受講資金貸付制度とは、各都道府県の社会福祉協議会が実施しており、条件を満たせば借りた実務者研修の<strong>受講費用の返済が免除になる</strong>、というものです。各都道府県の社会福祉協議会によって対象や補助金額が異なるため、気になる方はご自身でお住まいの社会福祉協議会に確認しましょう。ここでは、例として東京都社会福祉協議会の「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」を紹介します。</p>
<p><strong>東京都社会福祉協議会の「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」</strong><br>
(2023年2月10日時点）</p>
<table class="table table-bordered">
  <thead>
    <tr>
      <th>概要</th>
      <td>東京都内で介護福祉士として返還免除対象業務に2年間継続従事すれば貸付金が全額返還免除
</td>
    </tr>
  </thead>
  <tbody>
    <tr>
      <th>貸付額</th>
      <td>20万円以内<br>
（実務者研修施設に払う授業料、実習費、教材費等の納付金のほか、参考図書、学用品、交通費、国家試験の受験手数料等の経費に充てることができます）</td>
    </tr>
 <tr>
      <th>貸付期間</th>
      <td>実務者研修施設の正規の修学期間</td>
    </tr>
<tr>
      <th>利子</th>
      <td>無利子</td>
    </tr>
<tr>
      <th>対象者</th>
      <td>実務者研修施設に在学中で、次の(1) ～(4)の要件を全て満たす方<br>
(1) 次の①～③のいずれかを満たしていること<br>
　①東京都内に住所を有している（住民登録をしている）<br>
　②東京都内の実務者研修施設に在学している<br>
　③実務者研修施設の学生となった年度の前年度に東京都内に住所を有していた者で、かつ実務者研修施設での修学のために 東京都外に転居した<br>
(2) 申込日前日までに、介護福祉士国家試験の実務経験として認められる介護等の業務に3年以上従事した<br>
　（3年以上＝従業期間1,095日以上かつ従事日数540日以上。実務経験見込みでの申込不可）<br>
(3) 卒業後に介護福祉士として登録し、継続して（ひと月も欠けることなく）2年以上、東京都内において返還免除対象業務に 従事する意思がある<br>
(4) 他県等が実施する同種の修学資金を借りていない
</td>
    </tr>
<tr>
      <th>返還免除</th>
      <td>次の①～④の要件を全て満たした場合、修学資金の返還債務の免除を受けることができます（※要件を満たさない場合は全額返還となります）。<br>
①実務者研修施設を卒業し、国家試験合格後に介護福祉士の登録を行い、<br>
②東京都内の指定施設等に就職し、<br>
③2年間継続して、<br>
④返還免除対象業務に従事した場合
</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<p>※引用元：<a href="https://www.tcsw.tvac.or.jp/jinzai/documents/J-chirashi_R5.pdf">東京都社会福祉協議会「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度のご案内」</a></p>
<p>このように実務者研修の受講資金20万円を無利子で貸してもらえ、条件を満たせば就学資金の返還債務の免除を受けられます。しかし、介護福祉士試験に合格しなくてはいけないなど利用条件は厳しく、誰もが利用できるとは限らないので注意が必要です。受講資金貸付制度に興味のある方はお住まいの都道府県の社会福祉協議会に問い合わせてみましょう。</p>
<h3>民間スクールが実施する「就業割引制度」</h3>
<p>受講資金の貸付や返還免除の条件に当てはまらない方もご安心ください。民間スクールが行う「就業割引」が利用できる場合があります。<br>
「就業割引制度」とは、<strong>スクールが運営する老人ホームや訪問介護事業所に勤務することを条件に、研修・試験を無料で受けられる制度</strong>のことです。研修と就職サポートをお得に受けることができるため、資格取得後すぐに働きたい方や介護業界未経験の方に人気の制度です。また、既に介護施設・事業所に勤めている方は、福利厚生の一環として<strong>資格取得支援や費用補助</strong>が設けられている場合もあります。<br>
資料請求サイト『シカトル』でも就業割引制度のあるスクールを多く掲載しているため、興味のある方は資料請求をして確認してください。</p>
<h2>無資格の場合は先に初任者研修を取るのがおすすめ！</h2>
<p><img src="https://sikatoru-production-cms.imgix.net/323e052d-0f24-4aec-abc3-3cc6417dc41d/shikaku-ladder.png" alt="shikaku-ladder.png"><br>
実務者研修の受講費用が免除になる制度をご紹介しましたが、現在「資格を持っていない+介護未経験」の方は、実務者研修から取得するよりもまずは<strong>初任者研修から取得するのをおすすめ</strong>します。<br>
初任者研修からの取得をおすすめする理由は、</p>
<ul>
<li>実務者研修の450時間のカリキュラム中130時間が免除される</li>
<li>実務者研修の受講費用が安くなる</li>
<li>実務者研修は介護の経験があることを前提に進むので介護未経験の場合は難しい</li>
</ul>
<p>からです。<br>
初任者研修は介護を学ぶ全ての人の入門となる資格で、受講することで基本的な介護業務が行えるようになります。厚生労働省が示す介護職キャリアパスのスタート資格でもあるため、これから介護の仕事に携わる未経験の方がまず最初に取得することが望ましいとされています。上記で紹介した実務者研修の受講費用の免除制度は無資格の方でも利用できますが、基礎から介護を学びたい方は初任者研修から取得されることをおすすめします。</p>
<p><a href="https://www.i.sikatoru.com/shoninsha">介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）とは？費用や期間、メリット、講座の選び方</a></p>
<h2>実務者研修で免除される科目や費用は？まとめ</h2>
<p><img src="https://sikatoru-production-cms.imgix.net/b26094a0-3c10-43d8-8f0f-f390fe41be72/pixta_79555662_M.jpg" alt="pixta_79555662_M.jpg"><br>
実務者研修は既に保有している資格（初任者研修、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、ホームヘルパー3級、介護職員基礎研修）によってカリキュラムや受講費用の一部が免除になることについて解説しました。実務者研修は<strong>他の資格を持っていることでより安く早く取得できる</strong>ため、既に資格を持っている方は積極的に活用しましょう。保有資格がなくても実務者研修の受講費用の返済が免除になる「<strong>受講資金貸付制度</strong>」や民間スクールが行っている「<strong>就業割引制度</strong>」もあるので、気になる方は各都道府県や民間スクールに確認しましょう。資料請求サイト『シカトル』では、「就業割引」があるスクールを多く掲載しています。<strong>お住まいの地域のスクール資料を一括で無料請求</strong>できるため、それぞれのスクールのお得な制度を比較できます。<br>
現在無資格で介護未経験の方が実務者研修と初任者研修のどちらを先に取ると良いかというと、初任者研修を先に取ることをおすすめします。どちらも無資格、介護未経験でも取れる資格ですが、実務者研修は介護の経験がある前提でカリキュラムが進むため、介護の経験がない方は難しく感じるでしょう。そのため、<strong>介護の経験がある方は実務者研修</strong>、<strong>介護未経験の方は初任者研修</strong>から取ることをおすすめします。</p>
<p>実務者研修に興味がある方は、まずはお近くのスクールの資料請求をして自分に合った講座を探しましょう！<br>
<a href="https://www.i.sikatoru.com/jitsumusha">介護福祉士実務者研修（旧ホームヘルパー1級）とは？費用や期間、メリット、講座の選び方</a></p>


介護福祉士実務者研修は他の介護資格を持っていると一部の科目や費用が免除されます。ここではどの資格を持っているとどれくらいの科目や費用が免除されるのか、また費用が免除される制度などについて説明します。

実務者研修で免除される科目や費用は？

<p>現在介護職として働いている方やこれから介護職として働きたい方の中には、キャリアアップ目的や職場から受講を勧められて実務者研修の取得を考えている方も多いのではないでしょうか。</p><p>実務者研修は学歴不問、無資格で介護未経験の方でも取れる資格ですが、保有資格がない場合は研修修了までに約6ヵ月の期間がかかります。しかし、他の<strong>介護資格を取得していれば受講科目と受講費用の一部が免除</strong>され、無資格の場合よりも早く安く取得できます。</p><p>この記事では、保有資格ごとの実務者研修の免除科目と受講料金について紹介します。また受講費用の返済が免除、もしくは無料になる制度についても紹介するので、これから実務者研修の受講を考えている方はぜひご一読ください。</p><p><br></p>

介護福祉士実務者研修は制度の対象者に当てはまれば無料で取れます。ここでは実務者研修を無料で取る方法5つとそれぞれのメリット、デメリットについて詳しく紹介します。

実務者研修を無料で取る方法は？

<p>現在無資格の方が介護福祉士実務者研修（以下、実務者研修）を取る場合、受講費用は12万円～15万円ほどかかります。実務者研修を取得することは多くのメリットがあるとはいえ、費用面の負担が心配で受講をためらっている方もいるのではないでしょうか。</p><p>実は実務者研修は国や自治体、民間スクールで働き手確保のために費用支援を行っており、<strong>対象者に当てはまれば無料で取れる資格</strong>です。記事内では実務者研修が無料になる制度の具体的な内容と制度を利用するメリット、デメリットも紹介します。それぞれの制度の詳細を知り、ご自身が対象者なのか、どの制度が自分に合っているのかを比較してみてください。公的機関だけでなく、民間スクールで実務者研修を無料で取る方法もお伝えするので、実務者研修を無料で取りたい方は必見の内容です。</p>

<h2>実務者研修は通信学習のみで取れる？</h2>
<p>結論からお伝えすると、実務者研修は<strong>通信学習のみで取得することはできません</strong>。実務者研修の450時間のカリキュラムはほぼ通信学習で学べますが、「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の科目は通学（スクーリング）が必要になるからです。そのため実務者研修は独学で資格取得することはできません。<br>
ここでポイントなのは、全カリキュラムに対して通学しないといけないわけではないということ。一部通学をすれば他は通信学習のみで修了することが可能なのです。</p>
<h2>実務者研修のカリキュラムと難易度は？</h2>
<p>実務者研修はほぼすべての受講科目を通信学習で学ぶことができますが、通信で学べる総時間数はどれくらいなのでしょうか。保有している資格によって受講科目の免除があるため、保有資格ごとのカリキュラムとスクーリングで学ぶ内容について説明します。</p>
<h3>保有資格ごとのカリキュラム内容（通信・通学）</h3>
<p>以下は学習形態を通信と通学に分けた、保有資格ごとの実務者研修の全カリキュラムです。実務者研修のカリキュラムの基本的な構成は国により定められており、 どの都道府県でもほぼ同じ内容で、<strong>合計学習時間は450時間</strong>です。<br>
<strong>【通信学習】</strong></p>
<div class="table-responsive">
  <table class="table table-bordered">
    <thead>
      <tr>
        <th>科目名称</th>
        <th>時間</th>
        <th>初任者研修</th>
        <th>ヘルパー1級</th>
        <th>ヘルパー2級</th>
        <th>ヘルパー3級</th>
        <th>介護職員基礎研修</th>
      </tr>
    </thead>
    <tbody>
      <tr>
        <td>人間の尊重と自立</td>
        <td>5</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>社会の理解Ⅰ</td>
        <td>5</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>社会の理解Ⅱ</td>
        <td>30</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
        <td>〇</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>介護の基本Ⅰ</td>
        <td>10</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>介護の基本Ⅱ</td>
        <td>20</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
        <td>-</td>
        <td>〇</td>
        <td>-</td>
      </tr>
<tr>
    <td>コミュニケーション技術</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>生活支援技術Ⅰ</td>
    <td>20</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>生活支援技術Ⅱ</td>
    <td>30</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>介護過程Ⅰ</td>
    <td>20</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>介護過程Ⅱ</td>
    <td>25</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>発達と老化の理解Ⅰ</td>
    <td>10</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>発達と老化の理解Ⅱ</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
<tr>
    <td>認知症の理解Ⅰ</td>
    <td>10</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>認知症の理解Ⅱ</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>障害の理解Ⅰ</td>
    <td>10</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>障害の理解Ⅱ</td>
    <td>20</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>こころとからだのしくみⅠ</td>
    <td>20</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>こころとからだのしくみⅡ</td>
    <td>60</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>医療的ケア</td>
    <td>50</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
  </tr>
<tr>
        <td>通信可能上限時間</td>
        <td>405</td>
        <td>275</td>
        <td>50</td>
        <td>275</td>
        <td>375</td>
        <td>50</td>
      </tr>
    </tbody>
  </table>
</div>
<p><strong>【通学学習】</strong></p>
<div class="table-responsive">
  <table class="table table-bordered">
    <thead>
      <tr>
        <th>科目名称</th>
        <th>時間</th>
        <th>初任者研修</th>
        <th>ヘルパー1級</th>
        <th>ヘルパー2級</th>
        <th>ヘルパー3級</th>
        <th>介護職員基礎研修</th>
      </tr>
    </thead>
    <tbody>
      <tr>
    <td>介護過程Ⅲ(スクーリング)</td>
    <td>45</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>-</td>
  </tr>
<tr>
    <td>医療的ケア(講義・スクーリング)</td>
    <td>12~16</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
    <td>〇</td>
  </tr>
<tr>
        <td>通学時間</td>
        <td>57~61</td>
        <td>57~61</td>
        <td>57~61</td>
        <td>57~61</td>
        <td>57~61</td>
        <td>12~16</td>
      </tr>
    </tbody>
  </table>
</div>
<p>引用元：<a href="https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/shokan/kankeihourei/documents/jitsumusya_guideline_20180406.pdf">厚生労働省「実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について」</a></p>
<p>初任者研修もしくはホームヘルパー2級修了者であれば275時間、ホームヘルパー3級修了者であれば375時間、ホームヘルパー1級もしくは介護職員基礎研修修了者であれば50時間を通信学習で学べます。<br>
また、通学が必須となる受講科目は以下の2科目です。</p>
<blockquote>
<p>・介護過程Ⅲ……45時間<br>
・医療的ケア（講義・演習）……12～16時間程度（時間数はスクールによって異なります）</p>
</blockquote>
<p>上記2科目で最高61時間程度、日数にすると6～10日ほどスクールに通う必要があります。介護職員基礎研修を修了している方は医療的ケアのみの受講となるため、さらに短い時間と日数で実務者研修を取得できます。</p>
<h3>スクーリングではどんなことを学ぶの？</h3>
<p><img src="https://sikatoru-production-cms.imgix.net/6cdb614c-6f70-47a0-8bf3-a0ee78d62e62/pixta_34849286_M.jpg" alt="pixta_34849286_M.jpg"><br>
実務者研修でスクーリングが必要な「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の科目では、主に以下のことを学びます。</p>
<h4>介護過程Ⅲ</h4>
<p>介護過程Ⅲでは、研修の中で習得した知識や技術を実務で活用していく過程を学びます。介護過程Ⅲの演習内容は以下の通りです。</p>
<ul>
<li>利用者の心身の状態のアセスメント（評価や分析）</li>
<li>介護計画の立案、実施、モニタリング、計画の見直し、修正、他職種との連携</li>
</ul>
<p>以上の内容を実際の介護現場で役立てるよう、グループワークやロールプレイングを通して身につけます。</p>
<h4>医療的ケア</h4>
<p>医療的ケアでは自宅学習で学んだ後、スクーリングで実技演習を行います。医療的ケアの演習内容は以下の通りです。</p>
<ul>
<li>口腔内の喀痰吸引</li>
<li>鼻腔内の喀痰吸引</li>
<li>気管カニューレ内の喀痰吸引</li>
<li>胃ろうまたは腸ろうへの経管栄養</li>
<li>経鼻経管栄養</li>
<li>救急蘇生法</li>
</ul>
<p>医療的ケアを実施するにあたり、シミュレーター等を使用した痰の吸引や栄養剤の投与を行います。しかし、実務者研修を修了しただけでは医療的ケアを行うことはできません。介護現場で実際に医療的ケアを行うには「<strong>喀痰吸引等研修</strong>」を受ける必要があります。</p>
<p>このように将来的に介護職として長く働く場合や介護福祉士を目指す場合、安全な身体介護を行えるようになることが重要です。実技演習では講師の方から正しいやり方を教えてもらえるため、仕事で大いに役立てることができるでしょう。仕事や家事育児で忙しい方は通信学習のみで実務者研修を取得したいと思いますが、安全な介護方法を身に着けるためにも<strong>通学（スクーリング）はとても大切</strong>なのです。</p>
<h3>実務者研修の難易度は？</h3>
<p>実務者研修は受講時間も多く、専門的な介護技術を学ぶため難易度が高いのではと不安に思った方もいるのではないでしょうか。<br>
結論からお伝えすると、実務者研修の難易度はそれほど高くありません。実務者研修の修了試験の実施は義務化されていませんが、スクールによっては修了試験を行う場合があります。修了試験は落とすためのものではなく、学んだ内容が身についているか確認する意味で実施されるため、きちんと講義を受けていれば<strong>ほぼ100%合格</strong>できます。万が一試験に落ちてしまっても、合格するまで何度でも再試験を受けられるスクールが多いのでご安心ください。<br>
実務者研修を取得できなかった方の中には、難易度が高くて取得できなかった方よりも研修時間が長くて受講を途中であきらめてしまった方の方が多いようです。受講を途中であきらめてしまわないよう、事前にしっかり自宅学習の計画を立て、根気強く進めていくことが大切です。</p>
<h2>実務者研修を通信講座で取得するメリット、デメリットは？</h2>
<p>実務者研修を通信講座で受講する場合のメリット、デメリットを詳しく紹介します。</p>
<h3>メリット.自分のペースで学習できる！</h3>
<p>実務者研修を通信講座で取得する最大のメリットは「<strong>自分のペースで学習できる</strong>」ことでしょう。毎回決まった時間に通学し講義を受ける通学講座に比べ、日々の生活のスキマ時間や土日休みに一気に勉強するなど、ご自身の都合の良い時間に学習を進めることができます。そのため、働きながらや家事・育児をしながら実務者研修を取得する方はとても多いです。</p>
<h3>デメリット.自分で学習管理をしなければいけない</h3>
<p>通信講座は自分のペースで学習できるメリットがある反面、デメリットは「<strong>自分で学習管理をしなければいけない</strong>」ことです。学習管理と学習を継続する強い意志が必要になるため、自分でスケジュールを組むのが苦手な方は通学講座での取得を視野に入れても良いかもしれません。スムーズに実務者研修を取得するためにも、受講前から学習スケジュールを立てておくこと、ご自分のライフスタイルに合ったコースを選ぶことが重要です。</p>
<h3>現在無資格の方は初任者研修から取得するのがおすすめ！</h3>
<p>現在「資格を持っていない+介護未経験」の方はまずは初任者研修から取得するのをおすすめします。なぜなら、初任者研修を修了していれば「実務者研修の450時間のカリキュラム中<strong>130時間と受講料の一部が免除される</strong>」からです。<br>
実務者研修は450時間のカリキュラムとなっているため、無資格で取得する場合は最大6ヶ月ほどかかりますが、既に初任者研修を取得している方は約4ヶ月ほどで実務者研修を修了できます。モチベーション維持ができるか心配な方、基礎から介護を学びたい方は初任者研修から取得されてはいかがでしょうか。</p>
<p><a href="https://www.i.sikatoru.com/shoninsha">介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）とは？費用や期間、メリット、講座の選び方</a></p>
<h2>通信講座を選ぶ際の注意点は？</h2>
<p>実務者研修を通信講座で受講する場合のメリット、デメリットを説明しました。それでは、通信講座を選ぶ際の注意点についてもお伝えします。</p>
<h3>通いやすい場所にあるスクールを選ぶ</h3>
<p>実務者研修の「介護課程Ⅲ」「医療的ケア（演習）」は通学での受講が必須のため、スクール選びの際には家や職場から近いスクールであることが重要です。自宅や仕事場から一定期間、無理なく通い続けられるかどうかも選択の基準に取り入れましょう。</p>
<h3>自分に合ったスケジュールのコースを選択する</h3>
<p>働きながらや子育てをしながら資格取得を目指す場合、土日コースや平日夜間のコースを開講しているかを確認しておくことが必要です。現在休職中の方で平日をフルに使える場合は、短期間で資格取得ができるコースを選ぶのもよいでしょう。</p>
<h3>自宅学習の時間を確保する</h3>
<p>通信講座はご自身で学習を進めていかなくてはいけないため、事前に学習計画を立てることが重要です。定期的にレポート提出のあるスクールも多いため、ご自身がどれくらい勉強時間を確保できそうなのか事前に把握し、コースを選ぶようにしましょう。</p>
<h3>サポート内容を事前に確認しておく</h3>
<p>分からない点を講師にいつでも質問できたり、実技演習を欠席しなくてはいけなくなった時に無料で振替受講ができたりなどのサポート体制を取っているスクールは多いです。しかし、サポート内容はスクールによって異なるため、どのようなサポートをしてもらえるのか事前に確認するようにしましょう。</p>
<h3>シカトルではどんな講座を扱っているの？</h3>
<p>実務者研修通信講座を選ぶ際の注意点をお伝えしましたが、スムーズに資格取得するためにも自分に合ったサポートをしてくれるスクールを選ぶことが重要です。しかし、一つひとつスクールの情報を確認したり、HPや電話で直接問い合わせたりするのは大変ですよね。<br>
資料請求サイト『シカトル』では、</p>
<blockquote>
<p>・土日コースや夜間コース、短期コースを持つスクール<br>
・分からない点はいつでも講師に質問できるスクール<br>
・無料で振替受講が受けられるスクール</p>
</blockquote>
<p>などを取り扱っています。<br>
お住まいの地域のスクール資料を一括で無料請求できるため、それぞれのスクールの特徴を比較してご自身に合ったスクールを選びましょう！</p>
<h2>実務者研修は通信学習のみで取れる？まとめ</h2>
<p><img src="https://sikatoru-production-cms.imgix.net/e29c4746-7cf9-4ff4-ac33-e2e33c621063/pixta_78243080_M.jpg" alt="pixta_78243080_M.jpg"><br>
実務者研修通信講座のカリキュラムや通信講座で取得するメリット・デメリット、注意点について詳しく説明しました。実務者研修は「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」の科目でスクーリングが必要になるため、通信学習のみでは取得できません。通信講座のメリットは主に自分のペースで学習できることですが、学習スケジュールを立てるのが苦手な方にはデメリットにもなりえます。また、無理なく資格取得するにはスクール選びもとても重要になります。講義をやむをえず欠席する場合に振替受講ができるか、分からない点はすぐに講師に聞くことができるかなど、<strong>サポート体制が充実しているスクールを選びましょう</strong>。</p>
<p>介護福祉士実務者研修に興味がある方は、まずはお近くのスクールの資料請求をして自分に合った講座を探しましょう!</p>
<p><a href="https://www.i.sikatoru.com/jitsumusha">介護福祉士実務者研修（旧ホームヘルパー2級）とは？費用や期間、メリット、講座の選び方</a></p>


介護福祉士実務者研修は一部通学が必要なため、通信学習のみで取ることはできません。ここでは、実務者研修の通信学習可能上限時間や通信講座で取得するメリット、デメリットなどについて紹介します。

介護福祉士実務者研修は通信学習のみで取れる？

<p>介護福祉士実務者研修（以下、実務者研修）は介護の専門的な知識やスキルが身に付けられ、介護福祉士国家試験の受験要件にもなる資格です。介護の仕事を続けていきたい方や将来的に介護福祉士を目指したい方なら早めに取っておきたいですよね。</p><p>しかし、仕事や家事育児と実務者研修取得を両立できるか不安に思う方もいるでしょう。忙しいためなるべくスクールに通学せず資格を取得したいと考える方も多いのではないでしょうか。</p><p>実務者研修は通学せず、通信学習のみで取れるのかを次から詳しく見ていきましょう。</p>

<h2>ハローワークの職業訓練にはどんな種類があるの？</h2>
<p><img src="https://sikatoru-production-cms.imgix.net/9b90e636-7717-4232-ab71-b1aa827f45dc/pixta_96812159_M.jpg" alt="pixta_96812159_M.jpg"><br>
ハローワークの職業訓練には求職者支援訓練と公共職業訓練の2種類があります。主に「雇用保険の受給資格がない方」を対象としているのが<strong>求職者支援訓練</strong>、「雇用保険の受給資格がある方」を対象としているのが<strong>公共職業訓練</strong>です。<br>
それぞれ支援内容が異なるため詳しく説明します。</p>
<h3>求職者支援訓練</h3>
<p>求職者支援制度は、再就職、転職、スキルアップを目指す方が月10万円の生活支援の給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講する制度です。<br>
（<a href="https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html">厚生労働省：求職者支援制度のご案内より</a>）</p>
<blockquote>
<p>①対象者：雇用保険の受給資格のない方（主婦・主夫の方や前職で雇用保険に加入していなかった方）<br>
②支援内容：職業訓練受講給付金（月10万円）+通所手当や寄宿手当+無料職業訓練（テキスト代等は実費）+就職サポート</p>
</blockquote>
<p>求職者支援訓練の対象となる方は雇用保険の受給資格のない方です。例えば主婦・主夫の方や前職で雇用保険に加入していなかった方、離職期間の長い方です。<br>
職業訓練受講給付金の受給には条件がありますが、支給要件を満たさない場合であっても無料※の職業訓練を受講できます。<br>
※テキスト代などは実費負担</p>
<h3>公共職業訓練</h3>
<p>公共職業訓練とは、主に雇用保険を受給している求職者の方が職業訓練によるスキルアップを通じて早期再就職を目指すための制度です。<br>
（<a href="https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_kunren/koukyoukunren_00005.html">厚生労働省：公共職業訓練についてより</a>）</p>
<blockquote>
<p>①対象者：雇用保険に加入していた方（失業保険を受給している求職者）<br>
②支援内容：失業手当の受給期間延長+基本手当や技能習得手当+無料職業訓練（テキスト代等は実費）+就職サポート</p>
</blockquote>
<p>公共職業訓練の対象となる方は例えば会社を辞めて現在求職中であるといった、雇用保険の受給資格のある方です。雇用保険である基本手当の他、技能習得手当には受講手当や通所手当（交通費）などが含まれます。</p>
<h2>求職者支援訓練と公共職業訓練の違いを比較！</h2>
<p>求職者支援訓練と公共職業訓練の違いを表にまとめました。詳細については各自治体のハローワークに確認しましょう。</p>
<table class="table table-bordered">
  <thead>
    <tr>
      <th></th>
      <th>求職者支援訓練</th>
      <th>公共職業訓練</th>
    </tr>
  </thead>
  <tbody>
    <tr>
      <th>対象者</th>
      <td>雇用保険の受給資格のない方</td>
      <td>雇用保険に加入していた方</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>支援内容</th>
      <td>① 職業訓練受講給付金(月10万円)<br>② 通所手当や寄宿手当<br>③ 無料職業訓練<br>④ 就職サポート<br>※給付金、手当は条件あり</td>
      <td>① 失業手当の受給期間延長<br>② 基本手当や技能習得手当<br>③ 無料職業訓練<br>④ 就職サポート<br>※手当は条件あり</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>費用</th>
      <td>無料(テキスト代等は実費負担)</td>
      <td>無料(テキスト代等は実費負担)</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>訓練期間</th>
      <td>3ヶ月以上</td>
      <td>3ヶ月以上</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>申込条件</th>
      <td>申し込み時点で特定求職者であること</td>
      <td>訓練開始日に失業が確定していれば在職中でも申し込み可能</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<h2>ハローワークで実務者研修を取るメリット</h2>
<p>ハローワークの2種類の職業訓練について説明しましたが、ここでは職業訓練で実務者研修を取得するメリットについて紹介します。</p>
<h3>①受講料無料で取れる</h3>
<p>ハローワークの職業訓練の最大のメリットは「安い費用で資格取得できる」ことでしょう。実務者研修の民間スクールの費用相場は12万円～15万円ほどですが、<strong>ハローワークで受講した場合は無料</strong>となります。しかしすべてが無料になるのではなく、テキスト代や健康診断代などは実費となるので注意が必要です。</p>
<h3>②給付金や手当がもらえる場合がある</h3>
<p>求職者支援訓練も公共職業訓練も一定の要件を満たす場合は<strong>給付金や手当</strong>がもらえます。しかし給付条件がかなり厳しいため、希望者全員が必ず給付金や手当をもらえるわけではありません。また、多くの書類を提出するために何度もハローワークに通わないといけないため時間も手間もかかると言われています。</p>
<h3>③就職の斡旋が受けられる</h3>
<p>求職者支援訓練や公共職業訓練は就職を目的とした職業訓練のため、<strong>ハローワークで就職の斡旋</strong>を受けられます。自分で求人を探す手間がないことは大きな魅力ですが、民間のスクールでも就業サポートを行っている所はあります。民間スクールの就業サポートについては後述の「5.他に実務者研修を安く取る方法はある？」にて詳しく説明します。</p>
<h2>ハローワークで実務者研修を取るデメリット</h2>
<p>ハローワークで実務者研修を取得するメリットについて紹介しましたが、メリットばかりではなくデメリットもあるため注意が必要です。ハローワークで実務者研修を取得するデメリットについて説明します。</p>
<h3>①資格取得までの半年間は仕事ができない</h3>
<p>ハローワークの職業訓練はあくまでも「就職先が決まっていない人」向けの訓練のため、職業訓練で実務者研修を受講している間の<strong>約6ヶ月間は基本的に仕事はできません</strong>。※受講申込みや選考の時間も含めるともっと時間がかかるため、なるべく早く資格を取得して働きたい方には向いていないと言えるでしょう。<br>
※雇用保険に入らないように働く、一定の労働時間を超えないように働くなどは可能なため、詳しくはハローワークにご確認ください。</p>
<h3>②自分に合ったスケジュールで受講できるとは限らない</h3>
<p>民間スクールでは土日開講コースや夜間開講コースなどご自身のライフスタイルに合ったコースを選ぶことができますが、ハローワークの実務者研修講座は基本的に<strong>平日日中のみの開講</strong>です。（平日月～金曜日の朝9時から夕方5時まで）<br>
そのため、民間スクールであればやむをえない欠席の場合は振替受講ができることが多いですが、ハローワークでは希望の日時に振替受講をするのが難しい場合があります。また、ハローワークの実務者研修講座は常時開講ではないため、ご自身の希望時期に訓練を開始できるとは限りません。</p>
<h3>③選考の倍率が高い</h3>
<p>ハローワークの職業訓練で実務者研修を受講したい場合は**選考試験（面接+筆記試験）**を受ける必要があります。選考倍率は非公開ですが、実務者研修は人気の講座のため倍率はかなり高いと言われています。また、選考試験の点数だけでなく現在の生活状況（就労や所得）なども合否に関わるようです。面接や筆記試験の対策に時間を取られたくない方や選考に受かる自信がない方にはおすすめしません。</p>
<h2>他に実務者研修を安く取る方法はある？</h2>
<p><img src="https://sikatoru-production-cms.imgix.net/30417c3a-7a15-45af-b813-ea8fa9aa43b3/pixta_47903946_M.jpg" alt="pixta_47903946_M.jpg"><br>
ハローワークの職業訓練で実務者研修を取るメリットとデメリットについて解説しましたが、職業訓練の他に安く実務者研修を取得する方法はあるのでしょうか。資料請求サイト<strong>シカトルで取り扱っているスクールのお得な制度</strong>をいくつか紹介します。</p>
<h3>就業サポートを受けるならスクールの就業割引がおすすめ</h3>
<p>スクールによっては自社が運営する老人ホームや訪問介護事業所に勤務することを条件に<strong>受講料無料で実務者研修が受けられる就業割引</strong>を行っています。ハローワークの職業訓練と同様に無料で受講できますが、職業訓練とは違って通信講座の用意もあるため「<strong>安く効率的に就職できる制度</strong>」と言えるでしょう。<br>
制度利用の条件はスクールによって異なりますが、資格取得後すぐに働きたい方や介護業界未経験で就職サポートを受けたい方におすすめです。</p>
<h3>給付金、助成金を活用する</h3>
<p>条件を満たしていれば、ハローワークの給付金制度や市区町村の助成金（補助金）制度を利用することもできます。どのような種類があるのかご紹介します。</p>
<h4>受講料の20%が給付される「教育訓練給付金制度」</h4>
<p>職業訓練とは別のハローワークの制度である教育訓練給付金は、厚生労働省が雇用の安定と再就職の促進を目的として定めた制度です。利用条件を満たし、厚生労働大臣の指定する教育講座を修了した場合、<strong>受講料の20%が給付</strong>されます。教育訓練給付金制度の指定講座もシカトルに取り扱いがある※ため、気になる方は一度資料請求をして詳細をご確認ください。<br>
※お住まいの地域によっては教育訓練給付金制度指定講座の取り扱いがない場合もあります。</p>
<p><strong>&lt; 教育訓練給付制度を利用する条件 &gt;</strong></p>
<blockquote>
<p>① 雇用保険の一般被保険者で被保険期間が通算3年以上の人<br>
② 雇用保険の一般費保険者でなくなってから（退職された日の翌日から）1年以内でかつ被保険者であった期間が3年以上の方<br>
※初めて教育訓練給付制度を利用する場合、上記二つとも被保険者期間は1年以上であれば利用可能です。詳細はハローワークでお尋ねください。<br>
③ 受講生本人が受講料の支払いを行うこと<br>
④ 本人確認済みであること<br>
⑤ 原則として標準受講期間内にすべてのカリキュラムが終了していること</p>
</blockquote>
<h4>母子家庭や父子家庭のひとり親が対象の「自立支援教育訓練給付金事業」</h4>
<p>自立支援教育訓練給付金事業とは、厚生労働省が自治体と協力して母子家庭の母（シングルマザー）又は父子家庭の父（シングルファザー）の経済的な自立を支援する事業です。支援の内容は対象教育訓練を受講し、修了した場合にその<strong>経費の60％</strong>（下限は12,001円、上限は修学年数×20万円、最大80万円）が支給されるというものになっています。自立支援教育訓練給付金事業の指定講座もシカトルに取り扱いがありますが、各地域の自治体が実施しているためお住まいの地域によっては制度がない場合があります。制度の利用を考えている場合は事前にお住まいの地域の自治体に確認しましょう。</p>
<h2>実務者研修をハローワークで取るメリット、デメリットは？まとめ</h2>
<p><img src="https://sikatoru-production-cms.imgix.net/98044de6-a027-4875-98cb-6f6e75f35917/pixta_95651268_M.jpg" alt="pixta_95651268_M.jpg"><br>
実務者研修をハローワークの職業訓練で取得する場合のメリット、デメリットについて解説しました。ハローワークの職業訓練を利用すると実務者研修の受講料が無料になるだけではなく、条件を満たせば各種手当や給付金などが支給される場合があります。しかし利用の条件はかなり厳しい上、受講期間が長く、その間の仕事に制限がかかります。また、受講日程も定められており、ご自身の希望通りのスケジュールで受講できるとは限りません。選考倍率もかなり高く、選考試験である面接や筆記試験に合格する必要があります。ハローワークの職業訓練の条件に満たない方や早く資格を取って働きたい方、ご自身に合ったスケジュールで学びたい方は<strong>民間のスクールで受講することをおすすめ</strong>します。民間のスクールでも実務者研修の無料受講+就業サポートを行ってくれる「就業割引」や「教育訓練給付制度」指定講座、「自立支援教育訓練給付金事業」指定講座などを取り扱っており、お得に実務者研修を取得することが可能です。</p>
<h3>シカトルではどんな講座を取り扱っているの？</h3>
<p>様々な割引制度や給付金事業の説明をしましたが、ご自身で一つひとつスクールの情報を確認したり、HPや電話で直接問い合わせるのは大変ですよね。<br>
資料請求サイト『シカトル』では、「<strong>就業割引</strong>」や「<strong>教育訓練給付金制度</strong>」指定講座、「<strong>自立支援教育訓練給付金事業</strong>」指定講座があるスクールを多く掲載しています。<strong>お住まいの地域のスクール資料を一括で無料請求</strong>できるため、それぞれのスクールのお得な制度を比較できます。</p>
<h3>現在無資格の方は初任者研修から取るのがおすすめ！</h3>
<p>現在資格を持っていない方は初任者研修から取得するのがおすすめです。初任者研修の資格が無くても実務者研修を取得することは可能ですが、実務者研修と初任者研修の受講科目は一部重複しているため、初任者研修修了者は実務者研修受講時間の130時間（9科目）が免除されます。また、実務者研修の受講料は保有資格によって変わるため、<strong>初任者研修修了者は安く受講</strong>することができます。カリキュラムの内容も実務者研修は介護の経験がある前提で進むため、<strong>無資格で介護未経験の方はまずは初任者研修の取得を目指す</strong>と良いでしょう。</p>
<p><a href="https://www.sikatoru.com/shoninsha">介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）とは？費用や期間、メリット、講座の選び方</a></p>
<p>実務者研修に興味がある方は、まずはお近くのスクールの資料請求をして自分に合った講座を探しましょう！</p>
<p><a href="https://www.sikatoru.com/jitsumusha">介護福祉士実務者研修（旧ホームヘルパー1級）とは？費用や期間、メリット、講座の選び方</a></p>


介護福祉士実務者研修はハローワークの職業訓練で無料で取れる資格です。ここでは、実務者研修をハローワークで取るメリット、デメリット、他に安く取る方法などをお伝えします。

実務者研修をハローワークで取るメリット、デメリットは？

<p>ハローワーク（公共職業安定所）の職業訓練を利用して介護福祉士実務者研修（以下、実務者研修）を取りたいと考える方は多いのではないでしょうか。「職業訓練（ハロートレーニング）」とは、<strong>求職中の方を対象に就職に役立つ知識やスキルを無料で習得できる制度</strong>です。受講料無料で実務者研修を取得でき、就職の斡旋も受けられる職業訓練は大変魅力的に感じますが、メリットだけではなくデメリットも存在します。</p><p>ここでは、ハローワークで実務者研修の取得を考えている方向けに職業訓練の種類、メリットやデメリット、民間のスクールで安く取得する方法などをお伝えします。</p>

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